調査は2月から5月にかけて、5受託業務に参入している企業を対象に実施。同社専門調査員による面接や電話での取材と、文献調査を行った。
それによると、5業務合計の市場規模を95年から5年ごとに見ると、95年9930億円、2000年1兆1050億円、05年1兆3140億円と推移。今年は1兆4800億円と予測した。同社は、1990年代は単純な業務代行の視点で外部委託化が進められたが、2000年以降は複数業務を同時発注する形態などが進展し、事業者間ネットワークで対応することも求められていると指摘。さらに、最近は周辺業務だけでなく、病院経営に対するマネジメント体制などを提案する企業が出現し、「経営パートナーとしてより対等な立場に近づきつつある」と分析している。
5受託業務別に見ると、今年の市場規模が最も大きいと予測されるのは、「給食」の7000億円。病院分野では成長が鈍化傾向にあるものの、各種高齢者介護施設数の増加で、福祉施設などでの受託は拡大している。
これに次ぐのは「検体検査」の4920億円。同市場は、検査受託単価の下落で、1996年ごろをピークに約10年間縮小傾向が続いたものの、高齢化の進展などを背景に検体数は増加基調にあり、市場自体も2006年ごろを底に若干の上向きとなっている。
また、1995年からの市場成長率が700%の「減菌」の今年の市場規模は280億円。病院の外部委託率は20-30%とみられることから、「潜在市場の観点で期待が持てるビジネス」と分析している。
このほか、「医療事務」は国公立病院などでの委託率が約80%とみられることなどから、「成長はやや鈍化傾向にある」と分析している。今年の市場規模予測は1880億円。
「廃棄物処理」は外部委託率が95%を超えているものの、対象廃棄物量は増加傾向にある。今年の市場規模は720億円と予測している。
将来の展望については、「病院経営全般への関与」「医療本質部分の人材ビジネスとしての展開」「健診関係を含めた予防医療分野の取り組み」などのほか、医療機関を顧客とする見方を一歩進め、最終ユーザーである患者ニーズをどうとらえるかが大事になると指摘している。
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